ティーヌはここにいた

熊本在住のアラフォーティーヌが、娘と息子との日々やどったんバッタンなどを明るめに描く青春ラブコメディです。

堅実に働かないといけないというプレッシャーの思考停止

ティーヌは根が真面目であった。

幼い頃から、「アリとキリギリス」の話を読み、

「人間は勤勉に働かないと痛い目にあうのか」と思い、

そこそこ勉強をしてきた。

 

「将来何になりたいの?」と問われると、

「宇宙飛行士」とか「学校の先生」とか、

何か大きいことを言わないといけないんだろうな、

何か明確な職業を挙げる事を期待されてるんだろうな、という

無言のプレッシャーを感じ、

でも、世の中の大半の大人は、

職業に名前のついている人は半分くらいで、割合的にはサラリーマンが多いよなと気づいていた。

イラストレーター?」など、そこまでなりたくもないけど

子どもらしい、周りに期待されてそうな答えを無難に答えてきた。

そこで思考停止していた。

 

無難に勉強ができたので、

そのまま普通に、地元の普通科の高校に進学し、

でも理数系が苦手だったので文系に行き、

そのまま普通に、地元の大学に進学し、

就活が始まった。

 

思考停止がそこまで続いていたので

さて困ったぞ、やりたいことが見つからない。

 

いろんな人の話を聞いたり調べても

暗い話しか出てこない。

めっちゃ楽しそうに働いている大人も見えない。

みんな何かを我慢しながら働いている。

 

自分にはどんな特性があるんだろう。

根は真面目。コツコツ努力もできる。

人に見られてなくても、教室の掃除とかやるタイプ。

文章書くのは好き。化学式とか数式は苦手。

困っている人はほっとけない。

見ず知らずのお年寄りとか、目の前で転んだ人にとかすかさず手を差し出せるタイプ。

知らない人にガンガン話しかけたり、何かを勧める営業とかは向いてないな。

経済的に自立していたい。

結婚や出産で退職したくない。

・・・地元に、大卒の女性で、額面18万ぐらいもらえて、結婚・出産して働き続けられる企業は、数える程しかなかった。 

 

うーん、・・・公務員か?

どうせやるなら専門性を持ちたい。

裁判所事務官とか、独特だし、いいんじゃないかと

そこから勉強をひたすら一日8時間くらいやって、勉強漬け。

第一希望の裁判所事務官は落ちたけど、

地元の公務員に合格した。

 

裁判所事務官なら九州内転勤だけど、

地元なら転勤範囲もさらに限定されるのはいいな、

だけど、仕事が異動の度に変わって専門性が育たないのがネックだなと思った。

 

でも就職が超厳しい世代だったので、ありがたく採用いただくことにした。

 

働き出したら、楽しいことも辛いこともあったけど充実していた。

定時に帰る?、仕事しない人が多い?みたいなイメージがあったけど、

自分が働いた職場では、

本当に住民のため、全体の公益性を考えて仕事をする人、

めちゃくちゃアイディアマン、

地域にゴリゴリ入って、地域の人と笑いながら事業を回して行く人、

尊敬する人が多くて、楽しかった〜。

 

 

ただ、やりがいと業務量は比例して、

ワークライフバランスはめちゃくちゃなところが多かった。

平日は毎日日付変わる前後まで残業、土日はイベント対応で休みがほとんど取れない職場や

妊娠中でも夜中の2時に呼び出されたり、職場の回転椅子並べて仮眠取るような災害対応の職場とか・・・。

 

責任の重い仕事は大変だけど、

自分である程度の裁量を持たせてもらって、

企画したり、イベントや広報やったり、やりがいのある仕事をゴリゴリするのは嫌いじゃない、

けどこれから子育てしながら、そういう体力勝負な働き方をして行くのは難しいな。

若いからできた・・・笑

 

でも、これからこのまま働くと、

自分は支所的なところで、庶務(職員への給料や交通費の支払いとか)的な仕事がメインになり、

かつ長距離車通勤(近くて片道一時間)が

今後退職まで続くと思われる。

そして、テレワークとかにはえらく否定的な職場どす・・・。

 

なので、これから

(といっても出産する頃から考えてたけど本質的なところではまた思考停止していた)

働きかたとかやりたいこと、やれることを、

文章化しながら考えて行きたいと思う所存です。まる。

 

 

今にして思えば、高校ぐらいから、

もっと視野を広く、

地元に限定せず、生き生きと働く大人に会いに行くとか、

携帯をやっと大学の時に持ち始めて、パソコンも大学時代持ってる人も半分いないくらいの世代だったけど、

就職、に限定せず働き方を模索すればよかったのかなぁ。

当時は情報の取りに行き方がわからなかったけど。

 

今からでも遅くない!はず。